バックテスト基礎

パラメータを少しずらすロバスト性チェック

最適化でPF1.8のパラメータを見つけた。しかし1つ変えるだけでPFが1.0を割る——こういうEAは信頼しにくい。

ロバスト性チェックとは「パラメータを少しずらしても成績が安定しているか」を確認する作業。

結論

手順:

  1. 最適化で見つけたパラメータを基準にする
  2. 各パラメータを±10%ずらす
  3. ずらした組み合わせでバックテストする
  4. PFの変動幅を確認する

判定基準:

PF変動幅(±10%時)判定
変動10%以内合格。ロバスト
変動10〜20%要注意。環境変化で崩れる可能性
変動20%以上不合格。パラメータに過度に依存
一部でPF1.0未満不合格。特定値に依存した偽の最適解

なぜEA運用で重要か

リアル相場はバックテストと完全に同じにはならず、パラメータの「最適値」も微妙にズレる。

ロバスト性が高いEAは、多少ズレても安定する。低いと、少しの環境変化で成績が崩れる。

仕組み・条件

具体的な手順

最適化でRSI=14、ADX閾値=25、ATR倍率=2.0を見つけた場合:

テスト1: RSI 12, ADX 25, ATR 2.0
テスト2: RSI 16, ADX 25, ATR 2.0
テスト3: RSI 14, ADX 22, ATR 2.0
テスト4: RSI 14, ADX 28, ATR 2.0
テスト5: RSI 14, ADX 25, ATR 1.8
テスト6: RSI 14, ADX 25, ATR 2.2
テスト7: RSI 12, ADX 22, ATR 1.8(全て-10%方向)
テスト8: RSI 16, ADX 28, ATR 2.2(全て+10%方向)

ヒートマップで可視化

MT5オプティマイザで2パラメータを軸にした3Dグラフを作り、最適値が「山の頂上」か「尖った針の先」かを視覚的に確認する。

バックテストやリアル運用で壊れるポイント

どう確認するか

  1. 最適化結果のパラメータを記録する
  2. 各パラメータを±10%ずらしたテストを実行する
  3. PF変動幅が20%以内であることを確認する
  4. オプティマイザのグラフで「山の頂上」型か確認する
  5. 不合格なら、パラメータ削減や手法の見直しを検討する

自分の検証スタンス

最適化で見つけたパラメータは「仮の答え」として扱う。ロバスト性チェックを通って初めて暫定採用する。

感度が高いEAは、そもそもパラメータが多すぎる可能性がある。その場合はパラメータを減らす方向で設計を見直す。

参照した公式情報

免責

本記事は個人の検証メモであり、投資助言ではありません。パラメータのロバスト性は過去データに基づく検証であり、将来の成績を保証するものではありません。